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不動産の売却が完了するまでにかかる期間はどのくらい?

コラム

不動産コラム

不動産の売却は購入と違い売却完了までの期間が読みにくく予定をたてづらいという面があります。
住み替えなど、それぞれ事情があるかと思いますが事前に不動産売却の流れと一般的な必要期間を把握して、余裕のある売却スケジュールをたてましょう。

不動産仲介会社の決定から販売開始まで(2~3週間程度)

不動産を売却したいと思ったら、まずは不動産仲介会社を選び、物件の査定を依頼するところから始まります。
物件査定をお願いしたら必ず、その不動産仲介会社に仲介を依頼しなければならないということはありませんが、仲介を依頼する候補となる会社に査定を依頼するとよいでしょう。

また、物件の査定価格は会社によって異なるケースもあり、その会社や担当者との相性もあるので、1社ではなく、複数の不動産仲介会社に査定を依頼することをおすすめします。

査定の結果、仲介を依頼する不動産仲介会社が決まったら、担当者と相談して売出価格を決め、媒介契約を結ぶことになります。
まず、この第1段階「査定から媒介契約の締結」までが、大体2~3週間程度かかるのが一般的です。

なお、不動産仲介会社との媒介契約は、1社(専属専任媒介契約または専任媒介契約)でも複数(一般媒介契約)でも可能です。

※媒介契約の詳細はバックナンバー「媒介契約のメリット・デメリット ~専属専任? 専任? 一般?~」で紹介しています。

販売開始から売買契約締結まで(2週間~)

媒介契約を締結した後は、いよいよ販売開始(物件情報の一般公開)となりますが、物件情報を出してから、売買契約に進むまでの期間は、買主がすぐに見つかることもあれば、なかなか見つからないこともあります。

仮に、すぐに購入希望者が見つかったとしても、条件交渉、重要事項説明書や売買契約書の準備、購入希望者の銀行への住宅ローンの打診などがあり、すぐには契約できないので、購入の申し込みがあってから契約までさらに2週間ぐらいかかります。

媒介契約の期間は最長でも3ヶ月間なので、3ヶ月過ぎても購入希望者が見つからない場合は、その不動産仲介会社と媒介契約の延長(再契約)をするか、他社に変更するか選ぶことができます。

売買契約締結後から引っ越しまで(2週間~3カ月程度)

◆買主の準備期間

売買契約を締結した後は、買主の住宅ローン審査の結果を待つのが一般的です。
住宅ローンの審査期間は銀行によってバラバラで、審査が早い銀行であれば、1週間程度、遅い銀行だと2ヶ月かかる場合もあります。

◆売主の準備期間

買主の住宅ローン審査が通ったら(融資承認が出たら)、売主は自身の住宅ローンの一括返済と抵当権の抹消、引っ越し等の準備をしなければなりません。
売主の住宅ローンの一括返済と抵当抹消も、やはり銀行により1週間から1ヶ月程度時間を必要とします。

買主と売主のすべての準備が整い、お互いの日程調整をして決済(売買残代金の支払い)と引渡し(鍵渡しと所有権移転の手続き)を行います。

このように、不動産の売却は査定を依頼してから最低でも3ヶ月はかかります。
買主が中々見つからないことも多いので、不動産の売却には半年ぐらいの期間は見ておく必要があるでしょう。