マンション大規模修繕工事

　先日、マンションの大規模修繕工事を行う業者間で談合の疑いがあるとの事で、20社に立ち入り検査が行われた、との報道を目にしました。

　我々仲介会社は当然、多くのマンション売買のお手伝いを行わせて頂いており、ご購入検討者の多くは、毎月の修繕積立金の金額や、積み立てられている総額などが購入を検討する重要な要素となっております。一般的に金額は、世帯数や規模に比例するものとなり、安価すぎれば将来の修繕に不安を持たれ、高額すぎればご購入希望者の絶対数に大きな影響を及ぼしてしまいます。

　マンションの資産価値を考える上で非常に重要なファクターである修繕積立金を、現在は嫌疑の段階ですが、工事業者間で不当に釣り上げていたのであれば、非常に由々しき事ですし、実際に行われていたのであれば、いつの時代から行われていたのか、しっかりと調査を行って頂きたいものです。恐らく、時効が成立してしまうような時期から行われていたと思いますが、今後も業務を行っていく法人として、時効の有無にかかわらず、弁済していってもらいたいものだと、マンションのいち所有者として強く願っております。