【2025年6⽉発表】中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 中古木造一戸建て住宅平均価格 2025年6月9日
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
5月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比+5.0%の4,124万円 東京都が大きく上昇
近畿圏は+0.8%の2,966万円、中部圏は-0.1%の2,486万円と僅かながら3ヵ月連続の下落
- 首都圏
5月の首都圏中古一戸建て住宅価格は、前月比+5.0%の4,124万円と4ヵ月ぶりに上昇した。平均築年が同じ前年同月と比較すると+9.2%の水準にある。東京都は+12.4%の6,804万円と大きく上昇し、2014年4月の集計開始以降で最高価格となった。神奈川県は+5.1%の4,247万円と4ヵ月ぶりに上昇した。千葉県は平均築年が2年近く進み、-4.9%の2,889万円と下落。埼玉県は平均築年が進んだものの+7.3%の3,003万円と上昇し、3,000万円台に乗せた。5月は千葉県を除く3都県で前月から5%以上価格が上昇。首都圏全体では平均築年が進んだものの、価格は上昇する結果となった。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比で+0.8%上昇の2,966万円となった。主要府県では、大阪府が+5.9%の3,231万円で、平均築年が前月と同程度でありながら上昇した。兵庫県は+1.8%の2,873万円と3ヵ月ぶりの上昇。京都府は-4.2%の4,108万円と下落したが、4,000万円台で依然高い水準にある。
- 愛知県
愛知県は+2.0%の3,030万円と3ヵ月ぶりに上昇した。前年同月比では築年数が上回っているものの、価格は上昇している。中部圏(4県)全体では-0.1%の2,486万円で、僅かながら3ヵ月連続下落となった。
- 宮城県・福岡県
宮城県は-4.0%の2,713万円と下落した。前年同月比では、築古化しているにもかかわらず価格は上回る状況が続いている。
福岡県は+0.2%の2,500万円と連続の上昇。平均築年が同じ3月の価格を上回った。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比+8.2%の11,354万円と4ヵ月ぶりに上昇した。平均築年は前月からの反動で大きく進んだ。都下は-0.8%の4,265万円と連続下落している。横浜市は平均築年が2年以上進み、-11.7%の4,778万円と大きく下落。川崎市は+4.8%の5,379万円と4ヵ月ぶりに上昇した。築浅化と平均土地面積の拡大が、価格上昇の要因に考えられる。相模原市は+10.8%の3,264万円と大きく上昇。前年同月比で見ても2ケタの上昇となった。千葉市は+4.9%の3,149万円と連続上昇した。さいたま市は+26.3%の4,730万円と大きく上昇。平均土地面積が前月比・前年同月比ともに拡大している。
東京23区は平均築年が同程度の前年6月の価格も上回った。
大阪市は+47.4%の6,713万円と大きく上昇した。堺市は-13.5%の2,955万円と下落が続いた。神戸市は+2.2%の3,039万円と3ヵ月ぶりの上昇。京都市は+3.4%の6,022万円と連続で上昇した。
大阪市は土地・建物面積の広い高額物件が複数見られた。
名古屋市は-0.1%の3,833万円と僅かながら下落が続いた。
仙台市は+0.3%の3,381万円と連続上昇したが、上昇率は大幅に縮小している。福岡市は-2.4%の4,323万円と再び下落。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
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本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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