【2025年6⽉発表】中古マンション70㎡価格⽉別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 中古マンション価格 2025年6月23日
三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格月別推移
5月 首都圏 前月比+2.6%の5,679万円、引き続き東京都が圏域平均を牽引
近畿圏は大阪エリアの事例シェア縮小で4ヵ月ぶりに下落 中部圏は6ヵ月連続のプラス
2025年5月の首都圏中古マンション価格は、東京都の強含みや事例シェア拡大などが影響し、前月比+2.6%の5,679万円と10ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都では+3.5%の8,599万円と13ヵ月連続のプラスで、前年同月比の上昇率も拡大し続けている。神奈川県(+1.4%、3,936万円)や千葉県(+0.8%、2,791万円)も堅調な推移を示した一方で、埼玉県は横ばいの2,960万円と緩やかな上昇傾向が一服する結果となった。
近畿圏平均は大阪エリアで事例シェアが縮小したこともあり、前月比-1.0%の3,070万円と4ヵ月ぶりに下落した。大阪府では築古事例がやや増加したにもかかわらず、横ばいの3,513万円と高い水準を維持している。一方、同じく平均築年数が進んだ兵庫県では-1.5%の2,461万円と3ヵ月ぶりに下落した。
中部圏平均は前月比+0.9%の2,329万円、愛知県では+0.9%の2,465万円と、ともに6ヵ月連続でプラスを示しており、年初以降は前年同月を上回る水準で推移している。
三大都市圏および都府県 70㎡あたりの中古マンション価格 (図中の数値は1・7月の価格)
【5月の主要都市別・中古マンション価格】
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+3.1%の10,088万円と13ヵ月連続で上昇し、集計開始以降で初めて1億円の大台に達した。春の商戦期は過ぎたが、平均築年数がやや若返ったこともあり、比較的高い上昇率を維持した。また、横浜市(+2.3%、4,303万円)も上昇傾向で推移している。さいたま市(+1.7%、3,708万円)や千葉市(+1.1%、2,562万円)でもプラスを示したことで3月の水準を上回った。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+3.4%の4,982万円と6ヵ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は24.8%まで拡大した。また、前月に価格水準が高い中央区の事例シェア拡大で大きく上昇していた神戸市に関しては、その反動もあって今月は-2.6%の2,674万円と大幅に下落したものの、3月を上回る水準は維持している。
名古屋市では、前月比+1.9%の2,939万円と2ヵ月ぶりに上昇したことで直近の最高値を更新した。ここ3ヵ月間、前年同月比の上昇率は5%台で推移している。
主要都市別 70㎡あたりの中古マンション価格 (図中の数値は1・7月の価格)
【5月の各都市圏中心部・中古マンション価格】
都心6区は前月比+1.7%の16,341万円と28ヵ月連続で上昇した。周辺エリアも含めてここ3ヵ月間は全域でプラスを示し続けているわけだが、都心部や城南・城西エリアに関しては平均築年数がやや若返ったにもかかわらず上昇率が縮小する結果となった。大阪市中心部では+3.5%の7,791万円と17ヵ月連続で上昇、前年同月比の上昇率は35.4%と前述した都心部に匹敵する水準を示している。また、名古屋市中心部では+2.2%の3,955万円と2ヵ月ぶりに上昇して直近の最高値を更新した。
各都市圏中心部 70㎡あたりの中古マンション価格 (図中の数値は1・7月の価格)
「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格月別推移」について ●集計方法:価格データは、東京カンテイのデータベースに登録された中古マンションの"売り希望価格"を行政区単位に集計・算出し、70㎡に換算して表記。 ●集計対象:ファミリータイプのみ(専有面積30㎡未満の住戸、事務所・店舗用は集計から除外) ●集計地域および売事例数(2025年5月/2025年3月~2025年5月合計) |
※中古マンション価格と流通戸数・価格改定シェア・値下げ率の推移は下記URLから参照できます。
https://www.kantei.ne.jp/report/market-index.pdf
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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