【2025年5⽉発表】分譲マンション賃料月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 分譲マンション賃料 2025年5月15日
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移
首都圏4月 前月比+0.5%の3,734円/㎡と5ヵ月連続の上昇、一部で季節的要因からの反落
近畿圏では主要エリアが揃って弱含み2ヵ月ぶりの下落 続落の中部圏では下落率が拡大
【4月の分譲マンション賃料 三大都市圏・都府県】
2025年4月の首都圏・分譲マンション賃料は、比較的高い水準の東京都や神奈川県が牽引する形で、前月比+0.5%の3,734円/㎡と5ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都は平均築年数がやや進んだにもかかわらず+1.1%の4,440円/㎡と5ヵ月連続で上昇した。また、神奈川県(+2.3%、2,789円/㎡)でも比較的大きく上昇したが、こちらは平均築年数が1年以上も若返った影響によるものであり、正味トレンド自体にはむしろ弱さが見られる。一方、埼玉県(-0.7%、2,186円/㎡)や千葉県(-1.3%、2,078円/㎡)では季節的要因からの反動もあり下落に転じている。
近畿圏では主要エリアが揃って弱含んだことで、前月比-0.8%の2,284円/㎡と2ヵ月ぶりに下落して2月の水準を僅かに下回った。大阪府では-0.7%の2,641円/㎡と2ヵ月ぶりに下落、正味トレンド自体もやや軟調となっている。また、兵庫県でも-0.5%の1,811円/㎡と2ヵ月ぶりに下落したが、こちらは2月の水準を僅かに上回った。
中部圏では前月比-1.0%の2,015円/㎡、愛知県では-0.8%の2,071円/㎡とそれぞれ引き続き下落した。愛知県に関しては正味トレンドにやや弱さが見られる。
三大都市圏および都府県 直近1年間の分譲マンション賃料 (単位:円/㎡)
【4月の分譲マンション賃料 三大都市圏・主要都市】
首都圏主要都市の分譲マンション賃料は、東京23区で前月比+1.2%の4,608円/㎡と5ヵ月連続で上昇した。各築年帯の賃料推移を見ると、「築5年以内」や「築11年~20年」を除けば高水準にて横ばい~弱含みで推移している。また、平均築年数が1年以上も若返った横浜市(+2.2%、2,994円/㎡)では上昇傾向を示すも、正味トレンド自体は軟調となっている。さいたま市(-1.7%、2,691円/㎡)や千葉市(-3.3%、1,981円/㎡)は揃って下落、特に築浅事例が減少して平均築年数が1年以上も進んだ千葉市では大きく水準を下げている。
近畿圏では大阪市で前月比+0.4%の3,105円/㎡と小幅ながら2ヵ月ぶりに上昇したが、2月の水準には届かなかった。各築年帯の賃料推移を見ると、いずれも上昇基調を維持しているものの、短期的には一部で天井感の強まりや弱含む動きが出始めている。一方、神戸市では築浅事例の減少が影響して-2.2%の1,914円/㎡と2ヵ月ぶりに下落した。
名古屋市では前月比-1.0%の2,200円/㎡となり、正味トレンド自体にも弱さが見られ始めている。築年帯別ではいずれもマイナスを示しており、「築6年~10年」を除いて年初来の最低値を更新している。
主要都市別 直近1年間の分譲マンション賃料 (単位:円/㎡)
「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」について ●集計方法:賃料データは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの "月額募集賃料"を行政区単位に集計・算出し、㎡単価に換算して表記。 ●集計対象:ファミリータイプのみ(専有面積30㎡未満の住戸、事務所・店舗用は集計から除外) ●集計地域および直近3ヵ月の流通事例数 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県) : 44,252件 |
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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