【2025年5⽉発表】中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 中古木造一戸建て住宅平均価格 2025年5月8日
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
4月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比-2.6%の3,926万円 3ヵ月連続の下落
近畿圏は-0.7%の2,942万円、中部圏は-5.6%の2,488万円と三大都市圏が軒並み下落
- 首都圏
4月の首都圏中古一戸建て住宅価格は、前月比-2.6%の3,926万円と3ヵ月連続で下落した。前年8月以来の3,000万円台。東京都は-6.8%の6,054万円と再び下落した。前年同月比では築年数が下回っているものの、価格はマイナスに振れている。神奈川県は-4.6%の4,042万円と3ヵ月連続の下落。千葉県は+4.9%の3,038万円と上昇し、2014年4月の集計開始以降初の3,000万円台。築年数の若返りが連続して見られ、首都圏平均も下回る水準となっている。埼玉県は-4.8%の2,800万円と下落。4月は千葉県のみ上昇し最高価格を更新。東京都と埼玉県は前年同月比もマイナスに振れた。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比で-0.7%の2,942万円と下落した。主要府県では、大阪府が-7.2%の3,050万円と下落。直近では築年数が同程度の2月の価格も下回った。兵庫県は-3.4%の2,822万円と連続の下落。京都府は+20.9%の4,290万円と大幅に上昇した。京都市が価格をけん引しており、平均土地・建物面積も拡大した。
- 愛知県
愛知県は-6.1%の2,972万円と連続で下落した。前年同月比で見ると築年数が3年以上進み、価格も大きく下回っている。中部圏(4県)全体も-5.6%の2,488万円と下落が続いた。
- 宮城県・福岡県
宮城県は+3.0%の2,825万円と連続の上昇。前月比・前年同月比ともに築古化が見られるが、価格はプラスの水準にある。
福岡県は+2.3%の2,496万円と上昇。平均築年が同じ前年3月の価格も上回った。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比-2.1%の10,495万円と3ヵ月連続の下落。築年数には大きな若返りが見られるが、価格は前月比・前年同月比ともにマイナスとなった。都下は大きく上昇した前月から-3.3%と下落した。横浜市は+14.5%の5,413万円と3ヵ月ぶりに上昇した。川崎市は-5.3%の5,133万円と3ヵ月連続の下落。相模原市は-13.1%の2,946万円と再び大きく下落し、平均築年が同程度の前年3月の価格も下回った。千葉市は+1.5%の3,003万円と4ヵ月ぶりに上昇した。さいたま市は-21.9%の3,745万円と3ヵ月ぶりの下落。拡大が続いていた面積も縮小した。
東京23区、相模原市、さいたま市は前月比で築年数に若返りが見られるものの、価格は下落した。
大阪市は-4.1%の4,555万円と連続の下落。堺市は前月の反動で-6.5%の3,418万円と下落した。神戸市は-2.1%の2,973万円で連続の下落となっている。京都市は+17.3%の5,822万円と大きく上昇。
京都市は東山区や下京区などで高額事例が見られた。
名古屋市は-9.1%の3,838万円と大きく下落。再び4,000万円を割り込んだ。
仙台市は+11.2%の3,370万円、福岡市は+15.5%の4,428万円といずれも3ヵ月ぶりに上昇し、前年同月も大きく上回った。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
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本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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