【2025年5⽉発表】新築小規模木造一戸建て住宅平均価格月別推移
レポート
市況情報
東京カンテイ プレスリリース / 新築小規模木造一戸建て住宅平均価格 2025年5月8日
主要都市圏・主要都市別/新築小規模木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
4月 首都圏の新築小規模一戸建て平均価格は+1.9%の5,549万円 東京都が最高価格
近畿圏は+0.9%の4,076万円と連続上昇、中部圏は-7.2%の3,814万円と下落が続く
●首都圏
4月の首都圏新築小規模一戸建て住宅の平均価格は前月比+1.9%の5,549万円と3ヵ月ぶりに上昇した。都県別では東京都が+4.8%の7,186万円と上昇し、2014年4月の集計開始以降初の7,000万円台。神奈川県は+0.3%の4,909万円と小幅な上昇。千葉県は+10.9%の4,733万円と3ヵ月ぶりに上昇した。前年10月の最高価格はやや下回ったものの、前年同月比で見ても高い水準にある。埼玉県は-0.6%の4,214万円と下落が続き、前年同月比もマイナスに振れた。4月は埼玉県のみ下落した。
●近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比+0.9%の4,076万円と連続で上昇した。主要府県別に見ると、大阪府が+1.9%の4,039万円と連続の上昇。3ヵ月ぶりの4,000万円台で、最高価格を更新した。兵庫県は+1.9%の4,338万円と再び上昇した。京都府は-3.8%の3,932万円と3ヵ月ぶりの下落。前年同月比はプラスを維持した。
●愛知県
愛知県は-6.2%の3,916万円で5ヵ月ぶりの下落。今年に入って初めて4,000万円を割り込んだ。中部圏全体(4県)では-7.2%の3,814万円と下落が続いた。
東京都は前年同月比で2ケタ上昇し、水準が一段と押し上がった。千葉県では、千葉市のほか戸数の多い市川市と船橋市が上昇した。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比+1.8%の8,078万円と5ヵ月連続で上昇し、集計開始以降初めて8,000万円台に乗せた。都下は+0.5%の4,904万円と3ヵ月連続で上昇した。横浜市は+0.1%の4,981万円と、僅かだが上昇が続いた。川崎市は+1.4%の5,675万円と3ヵ月ぶりの上昇。相模原市は+2.3%の4,359万円と再び上昇した。千葉市は+7.0%の4,205万円、さいたま市は+1.4%の4,691万円と、いずれも3ヵ月ぶりに上昇している。
大阪市は+1.5%の4,749万円、堺市は+2.9%の3,783万円と連続の上昇。神戸市は+0.4%の4,755万円と3ヵ月ぶりに上昇した。京都市は-1.1%の4,234万円と下落。
名古屋市は-5.4%の4,216万円と4ヵ月ぶりに下落したが、4,000万円台は維持した。
首都圏は主要都市が軒並み上昇した。東京23区は2月以降、前年同月比が10%以上上回る状況が続く。都下も直近で高い水準を示している。近畿圏の主要都市は、前年同月比で見ると7~10%程度と比較的高い水準にある。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積50㎡以上~100㎡未満 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
赤字はデータ掲出都府県
宮城県と福岡県は供給戸数が少ないため割愛。
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
※本記事の無断転⽤を禁じます