【2025年4⽉発表】分譲マンション賃料月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 分譲マンション賃料 2025年4月16日
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移
首都圏3月 前月比+2.0%の3,714円/㎡と4ヵ月連続の上昇、築浅増加&季節的要因から全域でプラス
近畿圏でも同様の要因から主要エリアが揃って強含み反転上昇 中部圏&愛知県はともにマイナス
【3月の分譲マンション賃料 三大都市圏・都府県】
2025年3月の首都圏・分譲マンション賃料は、築浅事例の増加や季節的要因などを背景に全域で強含み、前月比+2.0%の3,714円/㎡と4ヵ月連続で上昇した。なお、全域でプラスを示したのは昨年3月以来である。都県別で見ると、東京都では平均築年数が20.7年→19.9年と若返ったことで+2.1%の4,393円/㎡と4ヵ月連続で上昇した。同様の要因から神奈川県(+1.5%、2,727円/㎡)では2ヵ月ぶりのプラスとなり、1月の水準を上回った。また、季節的要因を背景に埼玉県(+0.2%、2,202円/㎡)や千葉県(+1.6%、2,106円/㎡)でも程度の差こそあるが軒並み続伸する結果となった。
近畿圏でも季節的要因から主要エリアが揃って強含んだことで、前月比+0.7%の2,303円/㎡と6ヵ月ぶりに上昇した。大阪府では平均築年数が22.6年→21.9年と若返ったことで+0.4%の2,660円/㎡と小幅ながら反転上昇したが、平均築年数が同程度だった1月の水準には届かなかった。また、兵庫県では+0.7%の1,820円/㎡と4ヵ月ぶりに上昇した。
中部圏では前月比-0.5%の2,035円/㎡、愛知県では-0.3%の2,088円/㎡とそれぞれ下落し、いずれも当月と平均築年数が同程度だった2月の水準を下回っている。
三大都市圏および都府県 直近1年間の分譲マンション賃料 (単位:円/㎡)
【3月の分譲マンション賃料 三大都市圏・主要都市】
首都圏主要都市の分譲マンション賃料は、東京23区で前月比+2.3%の4,553円/㎡と築浅事例の増加も相俟って4ヵ月連続で上昇した。各築年帯の賃料推移を見ると、「築21年~30年」以外は強含んで最高値を更新、中でも「築5年以内」は新築事例シェアの拡大傾向を受けて上値が大幅に押し上がってきている。また、横浜市(+1.3%、2,930円/㎡)や千葉市(+1.9%、2,049円/㎡)は続伸、さいたま市(+0.1%、2,737円/㎡)も6ヵ月ぶりのプラスとなったが平均築年数がやや若返った割には僅かな強含みに留まった。
近畿圏では大阪市で前月比-0.8%の3,092円/㎡と2ヵ月ぶりに下落して年初来の最低値を更新した。各築年帯の賃料推移を見ると、賃料水準が比較的高い「築5年以内」や「築6年~10年」では上値が重く調整する動きも見られる。一方、神戸市では+0.9%の1,958円/㎡と2ヵ月ぶりに上昇し、僅かながら1月の水準を上回っている。
名古屋市では前月から横ばいの2,222円/㎡となり、正味トレンド自体も天井感が強まっている。築年帯別で上昇したのは「築6年~10年」のみで、季節的要因を背景に水準が上がりやすい時期にもかかわらず前述した東京23区のように強含む動きは見られなかった。
主要都市別 直近1年間の分譲マンション賃料 (単位:円/㎡)
「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」について ●集計方法:賃料データは、東京カンテイのデータベースに登録された分譲マンションの "月額募集賃料"を行政区単位に集計・算出し、㎡単価に換算して表記。 ●集計対象:ファミリータイプのみ(専有面積30㎡未満の住戸、事務所・店舗用は集計から除外) ●集計地域および直近3ヵ月の流通事例数 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県) : 43,915件 |
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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