【2025年3⽉発表】中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 中古木造一戸建て住宅平均価格 2025年3月10日
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
2月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比-1.5%の4,075万円 東京都が反転下落
近畿圏は-1.1%の2,938万円と4ヵ月ぶり下落、中部圏は+1.1%の2,676万円と連続上昇
- 首都圏
2月の首都圏中古一戸建て住宅価格は、前月比-1.5%の4,075万円と4ヵ月ぶりに下落した。前年同月比はプラスを維持したが、1%を下回った。東京都は-2.4%の6,376万円と反転下落。神奈川県は-2.6%の4,412万円と7ヵ月ぶりの下落となった。千葉県は+0.6%の2,906万円と連続上昇。埼玉県は-0.3%の2,883万円と反転下落。全都県が上昇した前月から打って変わって、2月は千葉県を除き下落。築年数は軒並み若返ったが、東京都や神奈川県では平均土地・建物面積が縮小している。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比で-1.1%の2,938万円と4ヵ月ぶりに下落した。主要府県では、大阪府が-5.2%の3,193万円と反転下落したが、前年同月比で見れば比較的高い水準にある。兵庫県は+2.2%の2,972万円と3ヵ月連続で上昇した。京都府は-10.5%の3,539万円と大きく反転下落した。前月からの反動で築年数が進んだほか、平均土地面積が5%ほど縮小した。
- 愛知県
愛知県は+1.8%の3,172万円と連続で上昇したものの、前年同月比は依然としてマイナスの水準となっている。平均土地面積は前月比・前年同月比ともに縮小。中部圏(4県)全体も上昇が続いた一方で、前年同月比ではマイナスに転じた。
- 宮城県・福岡県
宮城県は-5.4%の2,673万円と下落に転じた。前年同月比はプラスを維持したが、大きく水準を落としている。
福岡県は+1.2%の2,618万円と連続上昇。築年数が1年以上若返った。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比-9.1%の11,155万円と反転下落。前月からの反動もあるが、前年同月比もマイナスに転じている。都下は築年数が3年近く若返ったものの、-4.1%の4,031万円と連続で下落した。横浜市は-8.2%の4,938万円と再び下落に転じ、6ヵ月ぶりの4,000万円台。川崎市は-2.1%の5,714万円と反転下落した。相模原市は-22.2%の2,603万円と大きく下落に転じた。千葉市は-2.1%の3,175万円と下落が続いた。さいたま市は+11.3%の3,782万円と再び上昇に転じた。
相模原市は平均土地面積・建物面積が比較的大きく縮小し、築年数が3年近く進んだ。さいたま市は唯一拡大し価格も上昇したが、4,000万円を超えるには至らなかった。
大阪市は+11.0%の5,790万円と反転上昇した。堺市は-3.1%の3,212万円と3ヵ月ぶりの下落。神戸市は+1.1%の3,554万円と3ヵ月連続で上昇している。京都市は-3.7%の5,075万円と下落に転じた。
大阪市は築年数が進んだが、平均土地・建物面積が大きく拡大した。
名古屋市は+0.5%の3,956万円と3ヵ月ぶりに上昇したものの、前年同月比は依然としてマイナスとなっている。
仙台市は-4.8%の3,264万円と3ヵ月ぶりの下落。福岡市は-2.9%の3,988万円と反転下落し、再び3,000万円台となった。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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