【2025年1⽉発表】中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移
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東京カンテイ プレスリリース / 中古木造一戸建て住宅平均価格 2025年1月9日
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
12月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比+0.4%の4,052万円 東京都が反転上昇
近畿圏は+0.6%の2,895万円と連続上昇、中部圏は-0.3%の2,571万円と連続下落
- 首都圏
12月の首都圏中古一戸建て住宅価格は、前月比+0.4%の4,052万円と連続で上昇した。東京都は+2.5%の6,258万円と3ヵ月ぶりの上昇。前年同月比もプラスに転じた。東京23区は下落したが、都下の上昇が東京都全体を押し上げた形となった。神奈川県は+0.8%の4,409万円と5ヵ月連続上昇した。鎌倉市で高額事例が複数見られた。千葉県は-3.9%の2,839万円と下落に転じたが、前年同月比はプラスを維持した。埼玉県は+1.2%の2,842万円と反転上昇した。12月は千葉県のみ下落。ただし、前年同月は全都県が上回っており、首都圏全体でもプラスに転じた。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比で+0.6%の2,895万円と連続上昇した。主要府県では、大阪府が-3.0%の3,081万円と反転下落したものの、3,000万円台は維持した。大阪市・堺市を除くエリアの下落が影響した。兵庫県は築年数が1年近く進んだが、+3.2%の2,877万円と再び上昇に転じた。京都府は-0.8%の3,740万円と反転下落した。
- 愛知県
愛知県は-0.6%の3,023万円と連続の下落。名古屋市の下落により、前年同月比もマイナスに転じた。中部圏(4県)全体も-0.3%の2,571万円と連続下落した。
- 宮城県・福岡県
宮城県は-0.1%の2,628万円と、僅かに連続下落となった。
福岡県は-11.8%の2,365万円と連続下落。下落率は2ケタに達し、前年同月比もマイナスに振れた。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比-8.9%の10,270万円 と連続下落した。都下は+8.9%の4,528万円と上昇に転じた。前年同月比で見ても+12.0%と高い水準になっている。横浜市は-0.2%の5,147万円と連続下落。川崎市は-4.2%の5,341万円と4ヵ月ぶりに下落した。相模原市は-9.4%の3,222万円と大きく下落に転じた。千葉市は+15.3%の3,644万円と連続の上昇。前年同月比でも大幅に水準が上がった。さいたま市は+4.4%の4,104万円と連続で上昇した。
東京23区は築年数が5年も進んだ一方で、都下は-3.1年と若返った。23区以上に築古化した相模原市は、首都圏主要都市の中で最も大きく価格が下落した。
大阪市は+48.9%の7,316万円と連続上昇した。堺市は+3.7%の3,205万円と反転上昇。神戸市は+14.9%の3,248万円と前月からの反動で大きく上昇に転じた。京都市は-13.4%の4,727万円と反転下落。前年同月比はプラスを維持した。
大阪市は特定の高額物件が影響した。
名古屋市は-6.9%の3,990万円と4ヵ月ぶりに下落し、前年同月比もマイナスに転じた。
仙台市は+2.6%の3,204万円と反転上昇。福岡市は-2.8%の3,858万円と3ヵ月連続で下落した。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
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