新しく住宅を購入するならディンプルキーがおすすめ!ディンプルキーの特徴を解説
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新しく住宅を購入するならディンプルキーがおすすめ!ディンプルキーの特徴を解説
新しく住宅などの不動産を購入する際は、防犯性にもこだわりたいですよね。手軽に防犯性を高めるのにおすすめなのが、鍵の種類にこだわる方法です。
今回は、防犯性が高い住宅に欠かせないディンプルキーについて解説します。
■ディンプルキーとは
A「不動産の購入にあたってセキュリティ面を強化したいんですが、ディンプルキーにはどんな特徴がありますか?」
B「最近は住宅などの防犯意識が高まっています。ディンプルキーは防犯性が高いことから、人気がありますよ。ディンプルキーについてわかりやすく解説しますね。」
・ディンプルキーとは?
ディンプルキーの「ディンプル」は、「くぼみ」「えくぼ」を意味します。外側にギザギザが付いた形状のディスクシリンダーとは違い、複数のくぼみがある形状をしているのがディンプルキーの特徴です。
・通常の鍵との違い
ディンプルキーも一般的なピンシリンダーと解錠の仕組みは変わりません。
主な違いは、一般的なピンシリンダーは上下にのみピンがついているのに対し、ディンプルキーは上下以外にもさまざまな箇所にピンがあり、より複雑な構造をしている点です。そのため、ディンプルキーのほうが鍵と鍵穴の形状が合致しにくく、防犯性が高まります。
・登録制のディンプルキーとは
登録制のディンプルキーとは、鍵とシリンダーを購入した際にID登録を必要とするシステムです。このシステムを利用すると、持ち主以外の人はスペアキーを作ることができないため、安全性がより高まります。
メーカーによって異なりますが、ID登録には氏名や住所などの所有者情報のほか、鍵番号・シリアル番号、暗証番号などの情報が必要です。
新しく住宅を購入する場合や女性の一人暮らしなどの場合は、より安全性の高い登録制ディンプルキーを検討してもよいかもしれません。
■ディンプルキーのメリット
防犯性に優れているディンプルキーですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
・ピッキングが困難
先述した通り、ディンプルキーの鍵穴内部の構造はとても複雑です。従来の鍵のように鍵本体と鍵穴の形状を合致させるのが難しいため、ピッキングの防止につながります。ディンプルキーを検討する人の多くは、ピッキング防止を目的としているようです。
・複製が作りにくい
ディンプルキーのくぼみは非常に精巧に作られており、簡単に複製できるものではありません。複製には高度な技術が必要なので、自分の知らないところでスペアキーが作られてしまうという心配を軽減できます。
・豊富なバリエーション
ディンプルキーは、くぼみの数・形状を変えるだけで異なる種類の鍵を無数に作ることが可能です。その種類は数十~数千億通りとも言われており、豊富なバリエーションによって安全性が保たれています。
■ディンプルキーの注意点
防犯性の高いディンプルキーですが、注意点もあるので確認しておきましょう。
・従来の鍵に比べて高価
ディンプルキーの販売価格は10,000~15,000円で、従来の鍵に比べて高価です。その理由として、特別な工具や技術が必要であることや製作に時間を要することなどが挙げられます。
しかし、この程度の費用でセキュリティ面を強化できるなら、ディンプルキーを試す価値は十分にあると言えるでしょう。
・合鍵の製作が困難であり、時間がかかる
メーカー純正の合鍵は、製作に3~4週間かかります。合鍵製作業者に依頼もできますが、技術的な面で複製できないと断られたり正確に複製できずに使えなかったりすることもあるので、注意が必要です。
・わずかな消耗摩耗で使えなくなる
ディンプルキーはとても精巧に作られているため、わずか0.03mm変わっただけでも使えなくなってしまうことがあります。
そのため、落としたり傷つけたりしないよう、取り扱いには十分な注意が必要です。また、鍵に付着した水や汚れも丁寧に拭き取るなど、こまめにメンテナンスも行いましょう。
・必要な本数よりも多く作ること
ディンプルキーの構造は精密で簡単には複製できません。そのため、万が一鍵を紛失して業者に解錠を依頼した場合、高額な費用がかかります。
ディンプルキーにする場合は、紛失や故障などの事態に備えて純正キーを1本保管しておきましょう。純正キーがあれば合鍵を作れるため、鍵が開かずに家に入れないといった事態を回避できます。
■まとめ
不動産購入において、セキュリティに優れたディンプルキーのニーズは年々高まっています。
通常の鍵に比べて高価なため、費用がかかるなどのデメリットもありますが、セキュリティの高さを考えればむしろお得とも言えるかもしれません。
複雑な構造のディンプルキーは、ピッキングや無断でのスペアキーの製作を防止する効果が期待できます。住宅などの不動産購入に伴って防犯性を高めたい場合は、ディンプルキーの導入がおすすめです。