マンションを売却したい!高額査定を狙う方法はある?
コラム
不動産コラム
マンションを売却したい!高額査定を狙う方法はある?
不動産を売却する際、不動産会社が売出価格を決定する参考として、査定価格を算出します。しかし、場合によっては希望する金額に届かないこともあるでしょう。高額査定を狙う方法はあるのでしょうか。
今回はマンションを売却する際に高額査定を狙う方法についてご紹介いたします。
■査定で重視されるポイント
・最も重視されるのは立地
マンションの査定で最も重視されるのが「立地」です。なかでも、最寄り駅からの距離が査定額に大きく影響します。一般的に駅から徒歩1〜7分のマンションは評価が高く、徒歩7分以上になると評価が低くなる傾向です。
また、スーパーや商業施設、学校や病院などが徒歩10分圏内にある「生活利便性」がよいマンションも、査定額が高くなる可能性があります。
・築年数
マンションは新しいほど査定額が高くなり、古いほど低くなる傾向にあります。それほど傷んでいなくても、「築年数が経過している」という理由で減額されることも珍しくありません。
ただし、マンションの査定は周辺相場を基準に判断されるため、古いマンションでも高く売れるケースがあります。たとえば、「新しく駅が開通した」などで周辺相場が上昇した場合は、新築マンションより高く売れることもあるでしょう。
・内装
設備や内装も査定の判断材料の1つとなりますが、査定額への影響はごくわずかです。ただし、キッチンのディスポーザー(生ゴミ粉砕機)などの後付けが困難な設備が付いている場合は、比較的プラス評価されやすいと言えます。
・共有部分
マンションの共用部分も重要なポイントです。外壁にグレードの高い仕上げ材が使われているマンションや、広くて高級感があるエントランスを持つマンションはプラス評価されます。
共用施設の充実度も査定額に影響するため、以下の施設を備えるマンションはプラス評価されやすいでしょう。
- 集会室
- キッズルーム
- パーティールーム
- ゲストルーム
- スポーツジム
- スタディルーム
- ラウンジ
また、オートロックや監視カメラ、24時間セキュリティシステムの有無などのセキュリティ対策も、査定額に影響します。
・維持管理の状況
「建物にひび割れなどがないか」や「共用部分にゴミや汚れがないか」など、マンションの維持管理の状況も査定額に影響します。
また、マンションの住民が毎月支払う管理費・修繕積立金の額も重要なポイントです。近隣のマンションと比較して住民の負担額が大きい場合は、マイナス評価となることもあります。
■高額査定を狙う方法
・修繕をするほうがよい
高額査定を狙うなら、簡単な破損部位は修繕をするほうがよいでしょう。大掛かりなリフォームまでする必要はありませんが、「壁や障子の穴」「畳の傷み」「ドアの故障」などの修繕をすることで査定額の減額を防げます。
・査定は複数の会社に依頼する
複数の不動産会社に査定を依頼し、相見積もりをとることも大切です。
不動産会社ごとに査定額にも差が生じます。そのマンションを限定で購入したいと考えているお客様がいることもあり、複数の見積もりをとることで高額査定を得られる可能性も高まるかもしれません。
・事前に資料や書類を揃えておく
マンションの売却に必要な資料や書類は、事前に揃えておきましょう。必要な書類は以下の通りです。
- 間取図
- パンフレット類
- (購入時の)重要事項説明書
- (購入時の)売買契約書
- 管理規約・使用細則
- 管理組合の総会議事録
情報をまとめておくことで、不動産会社に物件のアピールポイントなどを説明しやすくなります。
・滞納金の有無を確認する
管理費や修繕積立金を滞納している場合は注意が必要です。査定額の減額要因となるため、事前に必ず解消しておきましょう。
・修繕歴や不具合は伝える
マンションの修繕歴や不具合を申告し、契約不適合責任を問われないようにすることも重要です。
A「契約不適合責任を問われるって、どういうことですか?」
B「契約の内容と違う不動産を売った場合、売主は責任を負わなければなりません。たとえば、契約時には申告されていなかった雨漏りが購入後に発覚したとします。この場合、売主は修繕費用を請求されたり、損害賠償を請求されたりする可能性があるのです。」
したがって、マンションに修繕歴や不具合がある場合は売買契約書に必ず記載し、契約前に買主から了承を得ておく必要があります。
■高額査定を狙う際の注意点
高すぎる査定額を提示する不動産会社には注意してください。不動産会社の中には、媒介契約欲しさに相場とかけ離れた高額査定を出す会社があります。そのような不動産会社を信用して高い価格で売りに出してしまうと、買い手が付かなくなる可能性があるのです。
高く売ってくれそうな不動産会社に仲介してもらうことは大切ですが、査定額の明確な根拠を示さない不動産会社は選ばないようにしましょう。
■まとめ
マンションを査定してもらう際、「簡単な修繕を済ませる」「複数の不動産会社に査定を依頼する」「事前に必要書類を準備する」などの方法で高額査定を狙うことは可能です。
ただし、高すぎる査定額を提示する不動産会社には注意しましょう。信頼できる不動産会社と媒介契約を結ぶことが大切です。