平屋がおすすめ!?人気急上昇の理由とは
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平屋がおすすめ!?人気急上昇の理由とは
不動産を新しく購入する際に、建物の形は多くの方がこだわりを持っています。住宅の戸建ては2階建てが最もポピュラーですが、最近は平屋の人気も高まっていることをご存じでしょうか?(国土交通省「建築着工統計調査」によると、2020年の平屋の着工戸数は、2012年比で約1.5万戸増加)。もし不動産を新しく購入しようと考えている方がいらっしゃいましたら、平屋のほうが適している可能性もあります。
今回は平屋が人気になっている理由をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
■平屋はなぜ人気が高まっている?
A「平屋を建てる人が多いのはなんでだろう?」
B「平屋にはメリットがたくさんあるんですよ!」
・災害に強い
平屋は2階建ての家よりも高さが低く、重心が低い建物です。一般的に、建物の高さが高く、重量が重いほど被災のリスクが高まると言われているため、平屋は2階建てに比べて地震や台風などの災害に強い特徴があります。
また、平屋は階段がない分、スムーズな避難が可能です。万が一災害が発生した際にもすぐに避難できるため、安心して暮らすことができるでしょう。
住む人に優しい
平屋は、小さい子どもや高齢者に優しい住宅です。
平屋には階段がない分、バランス感覚が不安定で筋肉量が低い子どもや高齢者でも安全に暮らせます。
そのため、現在は老後を考えて初めから平屋を購入する方が増えています。
・開放感がある
平屋は生活空間がワンフロアに集中しているため、1つの空間が広く、開放感があります。上下階への移動がないため、家事動線もシンプルです。
天井を高くしたり廊下やドアを少なめにしたりすると、よりゆったりとした間取りになるでしょう。
・メンテナンス費用が少ない
平屋は、メンテナンス費用を抑えることができます。
不動産を購入・建築した後はペンキの塗り直しや屋根の張り替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、平屋は2階部分がないため、メンテナンスする箇所の面積が少なく、大掛かりな足場を組む必要もありません。
■ただし平屋にも注意点はある
A「平屋にはメリットがたくさんあるんですね!」
B「メリットだけではなく、注意点についてもしっかり把握しておきましょう。」
・税金は基本的に平屋が高い
住宅にかかる固定資産税や都市計画税などの税金は、同じ床面積の2階建ての家より平屋のほうが高い傾向にあります。
平屋は屋根や壁に使用される資材の量が多く、また、同じ床面積にするためには2階建てに比べて広い土地が必要です。
よって、税金が高くなる傾向にあります。
・「階層が少ない=建築費が安い」ではない
平屋は建築費が安いわけではありません。十分な広さを確保するためには広い土地が必要です。その分、基礎工事を行う範囲が広くなり、費用がかかります。また、屋根についても同様のことが言えます。
・水害への対策
平屋は地震や台風などの災害には強い傾向にありますが、洪水や高潮などの災害は避難が難しいため、弱い傾向にあります。
2階がないため、浸水した場合、家具や家電などの移動もできません。
平屋を建てる際には、必ず自治体から発行されているハザードマップで水害のリスクを確認しましょう。
・採光量が足りないこと、風通しが悪いことがある
構造上、窓等の開口部が少なくなる中心に位置する居室については、採光量が足りなくなり、風通しが悪くなる場合があります。
採光量が足りない場合は、間取りをコの字型にし、中庭などのスペースを設けましょう。風通しが悪い場合は間取りを変更させるか部屋の空気を循環させる換気システムを導入しましょう。
■おしゃれな平屋の間取りを考えるポイント
平屋を建てるなら、おしゃれな住居にしたいですよね。以下では、おしゃれな平屋の間取りを考えるポイントを3つご紹介します。
・天井は高めにする
天井を高めにすると開放感が得られます。
平屋は2階がない分、天井を高めに設計することが可能です。天井の中央部分を周りよりも高くとったり玄関を吹き抜けにしたりすると、天井に奥行きが生まれ、圧迫感を感じさせません。
・動線はシンプルにする
キッチンからリビング、リビングから玄関など、生活動線はシンプルにするのがおすすめです。
生活動線をシンプルにすると生活や家事が楽になり、暮らしやすい住宅になるでしょう。また無駄なスペースがなくなるため、スッキリとした間取りの家づくりが可能です。
・外とのつながりを考える
平屋を建築する際は、外とのつながりを意識すると、開放感のあるおしゃれな空間を作り出せます。
中庭や大きな窓を設置したりテラスやデッキを作ったりすると、外と家の中の境界線がなくなり、自然を感じられる住居になるでしょう。
■まとめ
近年、平屋の人気が高まってきています。2階部分がないことから、地震や台風などの災害に強く、階段からの転落事故が起きる心配がないなどのメリットがあります。不動産は大きい買いものであるため、事前に建築にかかる費用や税金、立地などを確認しておくと安心です。不動産の購入・建築後は間取りを工夫し、おしゃれで暮らしやすい住宅を目指しましょう。