住宅を購入する際にどんな間取りにすればいい?
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不動産コラム
住宅を購入する際にどんな間取りにすればいい?
住宅で大切なのは、家族が快適に過ごせることです。間取りは暮らしやすさにも大きく影響するため、住宅を購入する場合は必ず間取りをよく確認しましょう。
今回は住宅の間取りについてご紹介いたします。
■間取りを考えるポイント
・住宅のイメージを固める
家を購入する前に、どのような家で暮らしたいのかイメージを固めましょう。住みたい家のイメージが具体的になれば、間取りも決めやすくなります。理想の家のイメージは、雑誌・写真・Webサイトなどの実例を参考にするのがおすすめです。
・優先順位を決める
住宅のイメージが固まれば、取り入れたい設備や部屋の広さなどの優先度が高い条件を書き出してください。
計画が進むにつれて、予算との兼ね合いや敷地・建築に関する法律上の制約など、さまざまな問題が生じます。場合によっては諦めざるを得ない条件も出てくるため、あらかじめ優先順位を決めておくことが大切です。
・家族構成やライフスタイル
どのような間取りが最適かは、家族構成によって異なります。デザインよりも家事効率や安全性を重視すべき場合もあるでしょう。
また、現在の家族構成だけでなく、少し先のライフスタイルを想定しておくことも忘れてはいけません。家族の在り方は、時とともに変化します。将来的に子どもが増えたり親と同居したりする可能性も考慮して、変化に対応できる間取りにすることが大切です。
■年代別の間取りポイント
A「年代によって最適な間取りは違うんですか?」
B「はい、年代によって違います。20〜50代それぞれの、間取りを考える際のポイントを紹介しますね。」
・20代
20代の子どもがいない世帯の場合、子どもが何人欲しいかを話し合ったうえで間取りを決める必要があります。将来的に子ども部屋として使える部屋を設けたり、部屋を仕切って間取りを増やせる設計にしたりするのがおすすめです。
また、オープンキッチンにしておけば、子どもの様子を見ながら料理ができます。リビングを経由して各部屋へ行く間取りにすれば、自然と親子のコミュニケーションが生まれやすくなるでしょう。
・30代
30代は子育て世帯が増えてくるため、家事効率を重視した間取りにすることが大切です。子育ての負担が軽減できるように、家事のために動く距離や頻度が少なくなる間取りを考えましょう。
共働き世帯の場合は、夫婦間のプライバシー確保とコミュニケーションのバランスが取れた間取りにする必要があります。朝の支度がスムーズに進められるように、水回りや身支度スペースには余裕をもたせましょう。夜はどちらかの帰宅時間が遅くなることも考え、眠っている家族を起こさなくて済む間取りにするのも一つです。
・40代
40代は、夫婦間だけでなく子どものライフスタイルも考慮した間取りにすることが大切です。
子どもの年齢が大きくなってくるため、子ども用の個室を確保する必要があります。また、家族それぞれの持ちものが増えてくる世代なので、ウォークインクローゼットなどを設けて収納スペースを充実させることもポイントです。
・50代~
50代からは、子どもが独立した後のことや老後の生活について考えることが大切です。
自分たちの体力が衰えることや親と同居する可能性も考慮し、段差がないバリアフリーの住まいを考える必要があります。
寝室と水回りを近くに配置するなど、生活動線をできるだけ短く設計しておくことも大切です。また、介護が必要になったときのために、変化に対応できる間取りにするとよいでしょう。
■細かな部分にも注意が必要
・コンセントの位置
コンセントの位置や数には注意が必要です。コンセントの数が足りなかったり位置が離れすぎたりすると、家電製品が使いにくくなります。
使いたい家電製品の配置を間取り図に書き込み、事前にコンセントの数や位置を確認しておきしょう。
・収納スペースを十分確保
子どもが多い世帯は、部屋の広さにばかりこだわって収納スペースが狭くならないように注意しましょう。収納スペースは十分に確保しておくことが大切です。
共用のウォークインクローゼットなどを作るのもよいですが、子どもが自分の部屋に荷物を溜めてしまう可能性もあるため、各部屋にクローゼットを設けたほうがよい場合もあります。
・屋外についても考える
バルコニーや庭、ガレージといった屋外の空間についても考える必要があります。
たとえば、「洗濯物が多い」「寝具をこまめに干したい」という場合は、バルコニーや庭に十分な物干しスペースを確保しなければなりません。
また、物干しスペースは移動距離も考えて設置することが大切です。外に出やすい場所や干しやすい場所に設置しましょう。
■まとめ
最適な間取りの家を購入するためには、現在だけでなく将来の家族構成やライフスタイルを考慮することが大切です。
専門家からのアドバイスを受けるのもよいでしょう。ときには不動産業者と相談しながら、理想のライフスタイルが実現できる間取りの家を購入してください。