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不動産購入は古民家が狙い目?人気の理由とは

コラム

不動産コラム

不動産購入は古民家が狙い目?人気の理由とは

最近は不動産の中でも古民家の人気が高まっています。これから新しく不動産物件を購入するなら、古民家を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

今回は古民家に人気がある理由と、注意点についてご紹介いたします。

■古民家が注目の不動産になった理由

A「新しい家の購入を考えているけど、新築は高いしな~」

B「じゃあ古民家はどう?最近ではリノベーションをして住む人も多いみたいだよ。」

・独特の和の雰囲気

古民家が注目を集めている理由に、魅力のある独特な和の雰囲気が挙げられます。

洋室や新築住宅にはないレトロな雰囲気も相まって、アンティーク好きな若い世代の人々からも厚い支持を受けています。

最近の住宅ではあまり見かけることのない和室があるのも魅力の一つでしょう。

・自然豊かな立地

古民家の多くは自然豊かな場所に建てられています。

山や海などに囲まれた環境での生活は、都会ではなかなか体験できることではないので、ゆっくり自由気ままに暮らしたい人に人気があります。

敷地面積が広い古民家も多いので、子どものいる家庭は外で一緒にバーベキューやボール遊びなどを楽しめるでしょう。

・自然の建材で身体にやさしい

新築住宅を建てる際に使われる塗料や接着剤、防腐剤などには化学物質が含まれています。

化学物質はめまいや頭痛、アレルギー症状などを引き起こすシックハウス症候群の原因です。

古民家であれば、自然の建材のみが使用されているので、シックハウス症候群を発症する心配がありません。

■古民家の購入にかかる費用

古民家は築50年以上が経過している場合が多いため、新築や築年数の浅い家よりも安く購入できるメリットがあります。

リノベーション費用の予算も含めて、予算に合った古民家を選ぶようにしましょう。

・古民家購入費用の相場

古民家の購入費用の相場は80~500万円(athomeが自治体と連携し運営する「空き家バンク」における古民家の販売物件数は約4割が500万円未満。)ですが、相続税や固定資産税の関係から無料で譲ってもらえる場合もあるかもしれません。。

誰も住まない空き家には固定資産税や都市計画税がかかるほか、空き家を取り壊す場合には取り壊しの費用までがかかります。空き家を解体する費用は数百万円と高額です。

さらに、更地にすると固定資産税の金額が上がり、住宅の際に適用される都市計画税の軽減措置「住宅用地特例」が受けられなくなります。

このような理由から、解体はせず、空き家を無料で譲渡したいという人が一定数存在するのです。

※本コラムの内容は令和3年10月14日現在の法令に基づいております。年度の途中に新税制が成立した場合や、税制などが変更されるケースもありますのでご了承ください。また、詳細について知りたい方は、お近くの税務署や税理士などにご確認ください。

・古民家のリフォーム・リノベーションにかかる費用の相場

古民家のリフォーム・リノベーションにかかる費用の相場は、その施工内容や建物の状態により大きく異なります。

設備の入替や内装の変更等が中心であれば、数百万円で済む場合もありますが、耐震補強や屋根の葺き替え、外壁の塗り替え、水回りのリフォームまで建物全体に及ぶリノベーションとなる場合には、1,000万円を超えることも十分に予想されます。

・古民家の購入方法

古民家を購入する際には、サイトまたは不動産会社から内見する古民家を決め、実際に現地を見学します。

自分で探す方法として多いのはサイトの活用や不動産会社からの紹介ですが、通常の不動産会社では古民家を扱っていないことがあります。

穴場の物件を見つけたい場合には、空き家バンクや行政の移住情報サイトの活用もおすすめです。

■古民家を購入する際の注意点

古民家は現在の物件とは少々異なるので、いくつか注意すべきことがあります。

・リフォームは必須

古民家の場合、水回りや断熱性、耐震性に問題があることが多いため、住む前にはリフォームが必要です。

長年放置されていて経年劣化している物件の多くは、大規模なリフォームが必要になる可能性もあります。

特に、昭和56年(1981年)以前の古民家は注意が必要です。昭和56年(1981年)に地震に対する建築物の耐久構造の基準が見直され、新耐震基準が適用されるようになりました。

そのため、古民家の多くが現在の新耐震基準を満たしていません。万が一の震災に備えた耐震工事が必要になる場合がほとんどです。

・セキュリティ面の工夫が必要

古民家には、オートロックや二重ロックなどの防犯設備が備わっていません。

窓が大きかったり勝手口が用意されていたりする古民家も多く存在するので、セキュリティ面での工夫が必要です。

防犯カメラや玄関にセンサーライトを設置したり窓や勝手口をリノベーションしたりするとよいでしょう。

■まとめ

古民家は独特な和の雰囲気や自然豊かな立地が魅力的で、幅広い層の人から人気があります。古民家はリフォーム・リノベーションの必要な場合がほとんどですが、リフォーム時に活用できる補助金制度がある市区町村もあります。購入を検討する市区町村のホームページ等で確認し、工事にかかる費用も予算に含めて購入を検討しましょう。