すみかえの候補地に入れたい、これから注目のエリア
コラム
不動産コラム
2020年の東京オリンピック開催に向けて整備されていく交通
現在、2020年の東京オリンピック開催に向けて、都心や周辺部では、交通の整備や利便性向上を図る計画や工事が進められています。
新しい道路が開通したり新しい駅が開業したりすると、それらの周辺には大型ビルや商業施設が整い、人々が集まり、街が活気づくなど、よい変化が訪れるようになります。
環境が整備されると地価が上昇し、そのエリアの建物の資産価値も上昇します。物件購入を考えるなら、利便性が高く、生活しやすく、さらに資産価値が上昇するエリアがおすすめです。
これから注目のエリアをピックアップしていきますので、ぜひ参考にしてください。
① JR山手線の田町~品川間の新駅エリア
品川駅は、JR山手線の停車駅ですが、その他、京浜東北線や東海道線などJR東日本の在来線や、JR東海の東海道新幹線、さらに私鉄の京急線が乗り入れるターミナル駅です。
2015年3月14日には、栃木県と東京都を結ぶ宇都宮線、群馬県と東京都を結ぶ高崎線、さらに茨城県と東京都を結ぶ常磐線も乗り入れを開始しました。
しかも、駅構内の飲食店や物販店が充実。駅周辺には大型商業施設やオフィスビル、海側には高層マンションが建ち並びます。
将来的にはリニアモーターカーの停車駅としても予定されており、さらに利便性はアップしていくでしょう。
一方、田町駅の周辺にも多くのオフィスビルがあり、大勢の通勤客が利用しています。2つの駅の間に新駅が設置される予定で、現在整備が進められています。
駅から少し歩くと小規模マンションや昔ながらの一戸建ても建ち並んでいます。職住近接を望む方や出張の多いビジネスパーソンにはおすすめのエリアです。
② 蒲蒲線の開通によって変わる大田区エリア
JR線・東急多摩川線が乗り入れる蒲田駅と京急蒲田駅は徒歩15分くらい離れていますが、現在、東急多摩川線と京急空港線の2つの線を接続する「蒲蒲線」地下鉄構想が進行中です。
この2つの線がつながると、大田区の西側からも羽田空港に直接アクセスできるようになります。
蒲田駅に乗り入れている東急線沿線には、洗足池や田園調布などの高級住宅地をはじめ、閑静な住宅地エリアがあるほか、東急多摩川線、東急東横線、地下鉄副都心線へとたどることで、羽田空港から渋谷・新宿・池袋にもアクセスできます。
また、JR蒲田駅は、京浜東北線が通っているので、神奈川方面の方も羽田空港へのアクセスが向上します。
③ JRや東急線とつながる相鉄線沿線エリア
相鉄線は、横浜から神奈川県海老名市方面、藤沢市方面を結ぶ鉄道です。
今まで都心へ向かうには、横浜駅を経由する必要がありましたが、相鉄線西谷駅付近からJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近間に約2.7kmの連絡線を新しく設置し、相鉄線とJR線が相互直通運転を行う計画で、開通予定は2018年とされています。
また、新駅の羽沢駅(仮称)を起点に東急線の乗り入れも2019年の開通をめざして工事が進行中。渋谷・新宿方面、目黒方面へのアクセスが可能になります。
都心から少し離れた神奈川県は、自然も豊かな地域です。平日は都市部で働き休日には自然豊かな我が家でくつろぐといった、オンとオフの切り替えができる住環境が期待できます。
不動産業者は都市計画情報にアンテナを張っている
これから整備されていくエリアは、購入時には値段が控えめな場合もあります。けれども、新駅・新線開通を見込んで、工事が進むにつれて値段が上昇する場所もあるでしょう。
不動産業者は、整備状況や今後の開発計画にアンテナを張っているものです。「今後注目の街は?」といった質問をして、すみかえ先を検討するのもよいでしょう。