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事前に子ども部屋を間仕切りすることを考えて

コラム

不動産コラム

購入時は子どもが生まれたばかりでまだ個室も必要ありませんが、成長するにつれてそれぞれの子どもに部屋を与えるようになり、その後は子どもが巣立って子ども部屋が不要となるなど、ライフステージの変化によって部屋の使い方もその都度対応する必要が出てきます。

変化を迎えた時にスムーズに進められるように、マイホームを購入する時から、フレキシブルに対応できる家を建てておけば、大がかりなリフォームが必要なくなります。
構造によっては理想どおりにリフォームができない可能性もありますし、リフォームが可能であっても費用が高額になることも考えられます。
では、最初からどのようにしておけばよいのでしょうか?

間仕切り板の設置やオーダーメイドの家具を利用する

夫婦と子ども2人の家族を例に考えてみましょう。
子どもが小さいうちは個別の子ども部屋は必要ありませんが、将来1つの部屋を仕切ることができるように9~12畳の大きめの部屋にドアを2つ設置し、また間仕切りが容易に設置できるようにレールを設けておきます。あらかじめレールがあれば後から可動壁を設置することができます。可動壁は、収納できるタイプもありますので、そのような場合は最初に設置しておいてもよいでしょう。
注文住宅の場合は、設計の段階で後から壁をつけられるようにしておいてもらうとよいでしょう。
建て売りや中古住宅の場合は、間仕切りのレールの設置が難しいことも考えられます。
その場合は、ベッド・収納・机等が一体化した大型家具を互い違いに並べて仕切り壁にすることで2部屋に仕切ることができます。

最近では、こうした家具をオーダーメイドで取り扱う業者も増えています。
特にマンションの場合、躯体は共用部分となるため設計上ドアを増やすことができない場合もあります。
家具であれば、自由にレイアウト変更が可能です。家具を置くことを考えて、床材を傷つきにくい丈夫なものに変更するのもよいでしょう。

このように、いずれ部屋を分けることを住宅購入時に考えておくと、子どもが個室を欲しがった時だけでなく、子どもが巣立った後、夫婦の趣味の部屋に使用したりゲストルームにしたりと用途を変更して新たに使用することもできます。

また住環境は居住空間が快適であればそれでよいというわけではありません。
間取りだけにこだわらず、子どもが学校に通うことになる時のことや、自分が年を重ねた時に買い物や日々の生活に不便がないかなどといった、立地や周辺環境についてもチェックしておくことで、トータルで快適な住環境が確立されます。

地域によって治安や教育行政に違いがありますし、交通の利便性にも差があります。
地震が頻発している昨今では、地盤の強さも考慮しておくといいでしょう。
経費がかかってしまいますが、地盤の調査や耐震診断を実施している専門家に依頼するとより安心です。

ライフステージの変化に購入物件が対応できるか見極めるのが長く住むポイント

ライフステージによって快適と感じる家のポイントは異なってきます。
マイホームは人生最大ともいえる大きな買い物です。
購入時にはその時のことだけでなく、これからの人生も考えて選ぶことが、長く快適に住めるポイントとなります。