そろそろ家の傷みが気になる... 築年数別チェックポイント
コラム
不動産コラム
「住宅の劣化しやすいポイント」をご存じでしょうか?
じつは、経年劣化によって傷みやすい箇所にはある程度の傾向があり、「屋根、外壁、バルコニー(ベランダ)」などの外気に接している部分と、「台所や洗面台、トイレにお風呂」などの水回りになります。
住宅というものは、何のメンテナンスもしなければ、意外にも劣化が早いケースがあるため、こまめなチェックが必要です。
ここでは、住宅の劣化とそのチェックポイントを築年数ごとに見ていきましょう。
築年数ごとのチェックポイント
・ケース1 築年数10年未満の場合
まず、築年数が10年未満の住宅から見ていきましょう。
この10年間につくられた建物は耐震基準にももちろん適合していますし、断熱対策や換気対策も新築時にしっかりとされていることから、はっきりと目に見える劣化は少ないといえます。
調整上の問題でドアや引き戸の立て付けなどが気になることもあると思いますので、そういった不具合は放置したまま使い続けることのないようにしっかりメンテナンスしておきましょう。
どちらかといえば住宅内部よりも外部の壁や屋根材の汚れや傷みに目を向け、必要な部位は塗り直しをしておくと防腐効果が維持できます。
・ケース2 築年数が10年以上の場合
築年数が10年以上の場合は、前述した外壁等の外まわり箇所が気になってくるケースが多くなります。特に木造の場合は、耐用年数的にも一度、大きな総点検が必要な時期です。
断熱効果が十分に発揮されていない部位や、水回りを中心として、カビや腐りが発生していることもありえますので
普段は目にすることが少ないシンク下や屋根裏なども入念にチェックしておきましょう。
・ケース3 築年数が20年以上の場合
最後に、築年数が20年以上の建物ですが、建築物の基礎部分に傷みが発生しやすい時期になります。
チェックポイントとしては、床が傾いていないか、外から見て家自体にゆがみが発生していないかを確認するようにしましょう。
もし、何かしらの兆候があった場合には、リフォームをしていくこととなりますが、その際にはたんに悪い所を直すだけでなく、建築当時には存在しなかった建築技術や素材を用いた資産価値を上げるような改築を検討されてみても良いかもしれません。
(断熱効果のより高い床材を採用したり、バリアフリー仕様にしたりする等です)
また、築30年以上を経過している住宅は、現行の耐震基準に不適合な構造になっている可能性があるため、耐震改修も視野に入れて取り組んでいきたいですね。
専門家による診断書? 住宅履歴情報とは
ご自分でチェックしようと意識することも重要ですが、築年数が一定以上になったタイミングでプロに診断を依頼してみても良いかもしれません。
いつ・誰が・どのようにその住宅を新築し、リフォーム等を行ったのか、またどのようなメンテナンスを施してきたかを客観的に記録することもできるため、売却する際の価値向上にも役立つかもしれません。