【2024年5⽉発表】中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移
レポート
市況情報
東京カンテイ プレスリリース / 中古木造一戸建て住宅平均価格 2024年5月9日
主要都市圏・主要都市別/中古木造一戸建て住宅平均価格 月別推移
4月 首都圏の中古一戸建て平均価格は前月比+6.4%の3,851万円 23区は1億円台続く
近畿圏は+2.3%の2,812万円、中部圏は+3.9%の2,518万円 高額事例が価格押し上げる
- 首都圏
4月の首都圏中古一戸建て住宅価格は、前月比+6.4%の3,851万円と反転上昇した。都県別では東京都が+13.1%の6,249万円と前月からの反動で大きく上昇。神奈川県は-2.9%の3,958万円と3ヵ月連続で下落した。2022年7月以来の3,000万円台。千葉県は+6.1%の2,788万円と4ヵ月連続下落から上昇に転じた。埼玉県は+2.7%の2,842万円と反転上昇。全都県で下落となった前月から神奈川県を除き上昇に転じ、首都圏全体ではプラスとなった。
- 近畿圏
近畿圏(2府4県)の平均価格は、前月比で+2.3%の2,812万円と上昇に転じた。主要府県では、大阪府が+3.3%の3,106万円と連続の上昇。前年同月比もプラスに転じた。兵庫県は+11.2%の2,902万円と大きく上昇。前月からの反動のほか、縮小が続いた平均土地・建物面積が拡大したことも影響した。京都府は築古化が進み、-6.9%の3,352万円と再び下落に転じた。
- 愛知県
愛知県は+12.0%の3,268万円と前月からの反動で大きく上昇した。築年数の若返りが見られ、前年同月比もプラスに転じた。中部圏(4県)全体でも反転上昇し、+3.9%の2,518万円となった。
- 宮城県・福岡県
宮城県の平均価格は-1.2%の2,597万円と反転下落した。平均土地・建物面積は拡大したが、築年数が+2.0年と進んだことで前月から数字を落とした。
福岡県は+5.2%の2,447万円と再び上昇に転じた。前年同月比は僅かに築年数が進んだものの、価格はプラスに転じた。
●主要都市の平均価格動向
東京23区は前月比+9.6%の11,169万円と大きく反転上昇した。11ヵ月連続の1億円台。都下は+6.0%の4,013万円と、こちらも上昇に転じた。横浜市は+1.4%の4,841万円と3ヵ月連続下落から反転上昇した。川崎市は-22.6%の5,176万円と大きく下落したが前年同月比はプラスを維持しており、前月からの反動によるところが大きい。相模原市は+21.4%の3,666万円と大幅に上昇。3区すべてで上昇しており、築浅で面積の広い事例も見られた。千葉市は-5.5%の2,793万円と3ヵ月連続で下落した。さいたま市は+1.0%の3,996万円と連続の上昇。
東京23区は高額事例が価格を牽引する状況が続く。
大阪市は+11.8%の5,420万円と大きく上昇した。堺市は-1.9%の3,137万円と3ヵ月連続上昇から下落に転じた。神戸市は+24.2%の3,426万円と大きく反転上昇。京都市は+0.8%の4,699万円と上昇に転じた。
神戸市と大阪市は、ともに高級住宅街での供給があり価格を押し上げた。
名古屋市は+23.0%の4,530万円と大きく上昇。4ヵ月ぶりの4,000万円台である。
仙台市は-8.1%の2,998万円と反転下落した。
福岡市は+2.2%の3,995万円で3ヵ月連続の上昇となった。
●集計の方法
調査対象の条件:①敷地面積100~300㎡の物件 ②最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 ③木造 ④土地・建物ともに所有権の物件
対象地域
首都圏:東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県
近畿圏:大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県
中部圏:愛知県 岐阜県 三重県 静岡県
宮城県 福岡県 赤字はデータ掲出都府県
本プレスリリースに関するお問い合わせ先︓ (株)東京カンテイ 市場調査部
※本記事の無断転⽤を禁じます